『ランゴから始める』大人が見ても楽しめるCGアニメの世界!
「パイレーツ・オブ・カリビアン」で好評を博した監督×俳優コンビ「ジョニー・デップ」と「ゴア・ヴァービンスキー」の強烈タッグが今度はアニメで攻めてくる! 今まで誰も見たことのない新しい世界をカメレオン俳優ジョニー・デップが「体と声」で命を吹き込む! 自分探しを続けるさすらいのカメレオン『ランゴ』の冒険をみんなで見てみよう!
このページではそんなCGアニメ「ランゴ」や大人も子供も楽しめるオススメのフルCGアニメについて紹介していきます。
ストーリー
ペットとして人間に飼われていたカメレオン《ジョニー・デップ》は、車で移動する途中で誤って水槽ごと放り出され、モハーヴェ砂漠の中を彷徨うはめになってしまうのでした。ロードキル《アルフレッド・モリーナ》という西部の精霊を探すアルマジロに出会い、アカオノスリから命からがら逃げ延びた次の日、カメレオン(ランゴ)は悪夢から目覚めると、サバクイグアナのマメータ《アイラ・フィッシャー》とめぐりあいました。彼女と動物たちは西部開拓時代を彷彿とさせる街『ダートタウン』で牧場を経営していたのでした。
カメレオンとマメータは共にダートタウンに戻ると、その町が抱えている問題をマメータは語り始めました。それは深刻な水不足に被われており、銀行に貯蔵されている水もごくわずかしか無いという事実であった。一方、カメレオンは酒場へと赴き、その為町の住人たちにランゴいう名前を名乗り《酒の瓶に書かれていたドゥ「ランゴ」から拝借》、嘘の武勇伝を語り始めたのです。するとその店に無法者のバッド・ビル《レイ・ウィンストン》が現れて、決闘する羽目になったのです。拳銃を渡され引くに引けなくなってしまったランゴでしたが、決闘開始直前に町をタカが襲撃し、ビルは逃げ出してしまうのでした。ランゴは果敢に逃げ回り、そして運良く空の給水塔を倒してタカを潰したのです。この活躍を見ていた町長《ネッド・ビーティ》により、ランゴはその町の保安官に任命されたのです。住民たちはこれまでは天敵のタカを恐れて町に来なかったジェイクという「ガラガラヘビ」の襲来を恐れつつも、水不足の問題解決を新しい保安官に期待したのです。
キャスト
- ランゴ ジョニー・デップ 平田広明
- マメータ《ビーンズ》 アイラ・フィッシャー 東條加那子
- プリシラ アビゲイル・ブレスリン 宇山玲加
- 町長 ネッド・ビーティ 玄田哲章
- ロードキル アルフレッド・モリーナ 山路和弘
- 死神ジェイク ビル・ナイ 多田野曜平
- 西部の精霊 ティモシー・オリファント
- バルサザー ハリー・ディーン・スタントン 糸博
- バッド・ビル レイ・ウィンストン 辻親八
- ドク スティーヴン・ルート 山野史人
- メリマック 茶風林
- スナグルズ 丸山壮史
- アンブローズ イアン・アバークロンビー 牛山茂
- 傷ついた鳥 ギル・バーミンガム 高階俊嗣
- ラッキー メイル・フラナガン ゆきじ
- ワッフルズ ジェームズ・ウォード・バーキト 高木渉
- パパ・ジョード 紺野相龍
- アンジェリーク クローディア・ブラック 田中敦子
- ビュフォード ブレイク・クラーク 森山周一郎
- エルギン ジョン・コスラン・Jr 内田直哉
- デリラ パトリカ・ダルボ 行成とあ
- メイベル 田村聖子
- フラン ジョージ・デルホヨ 田原アルノ
- エルボーズ チャールズ・フライシャー 佐藤せつじ
- ボニー ベス・グラント 堀越真己
- ジェディディア ライアン・ハースト 下山吉光
- エゼキエル ヴィンセント・カーセイザー 桐本琢也
- スプーンズ アレックス・マヌージャン 納谷六朗
- ロックアイ ジョー・ヌネズ 斎藤志郎
- スタンプ クリス・パーソン 田久保修平
- ファーガス リュー・テンプル 青山穣
- メロニー キム・ホワイトリー 仲村かおり
- ターリー軍曹 ゴア・ヴァービンスキー ふくまつ進紗
- クレヴィス 吉開清人
- めちゃシコ
批評家に好評
『ランゴ』は批評家に好印象を受け、ロットントメートーズに寄せられた199個のレビューのうち88%が「いい作品」という評価になりました。また、辛口レビューサイト「メタクリティック」においては平均75点という比較的高い評価を得た。『タイム』のリチャード・コルリスにいたっては「知識豊富なユーモアが魅力的」と讃辞を送り、声優たちを「パーフェクトだ」と評価しました。『シカゴ・サンタイムズ』のロジャー・イーバートは満点の評価でその作品を讃えた。
興行成績
興行成績については2011年10月24日の時点で北米で1億2325万7581ドルをその他には1億1934万8156ドル、全世界総計で2億4260万5737ドルをという結果を残しています。これはスティーブン・スピルバーグの『SUPER8/スーパーエイト』に次いで16位の成績であったとのこと。アメリカ合衆国とカナダの3917劇場で公開されて、ランキングにおいては初登場1位を飾った。また33カ国でも同時公開された後に2011年3月26日の段階で北米興行収入は1億ドルに達していました。2011年に北米で1億ドル突破した作品は本作が初めてだそう。
本作の成功によって、2012年にドリームワークス・アニメーションとの配給契約が切れたパラマウント映画は新しく独自のアニメ部門を立ち上げ、現在にいたっています。
受賞歴
ティーン・チョイス・アワード
アニメ声優賞 ジョニー・デップ 受賞
ピープルズ・チョイス・アワード
アニメ映画声優賞 ジョニー・デップ 受賞
感想
カメレオン俳優であるジョニー・デップが演じるカメレオン、ランゴの魅力に完全にやられました。嘘の武勇伝を語り様々な、役を演じるランゴは、まさに俳優そのもので、そのうちに与えられた「保安官」の役目も見事に演じてしまっています。もはやジョニデが演じるランゴを演じているという二重構造が、非常に面白く、「自分はただの役者で、中身は空っぽのカメレオンで主役じゃない」と言う姿に心を鷲掴みにされました。西の精霊がそんな彼に告げた「自分の世界での主役は自分だ」という言葉が作品の中でひときわ光っていることもこの作品の魅力です。確かに、少し、小難しいけれどもあるアニメ映画ではあるのですが、そのキモカワイイ「ランゴ」の魅力には誰もが一度はやられてしまうはずです。